好きな人に気持ちを伝えるバレンタインにちなんで、わかりやすく『大好き』の気持ちが伝わる英語の絵本を探してみました。
小さいチンパンジーのようなおサルさんが、両手を広げて「HUG」。なんともシンプルでかわいい表紙。
ストーリー
この本は全体を通して、文字はほぼ「HUG」しかありません。正確には、「HUG」「BOBO」「MUMMY」の3つです。
「BOBO」はこの小さいおサルさんの名前です。
お話の内容は、BOBOが森を歩いていると、ゾウやヘビ、ライオンなど動物の親子たちがハグをしています。
その様子を見て、BOBOは自分もハグをしてほしくなりました。
さびしくて泣き出したBOBOを動物たちが悲しそうな表情でみてると、「BOBO」と呼びながら大きなおサルさんが登場。
BOBOのおかあさんでした。BOBOとBOBOのお母さんがハグをする様子を、動物たちみんなが「HUG」と言いながら嬉しそうな様子。
最後はみんなでハグをしました。
というお話です。
表情豊かなどうぶつたちから気持ちやセリフを想像



文章がないので、動物たちの表情や視線から、「こんな気持ちかな?」「こんな言葉をおサルさんに言ってあげてるかもね」などたくさん推測しながら、こどもと一緒に絵本の世界に入れる絵本だと思います。
いろいろなハグ
出てくる動物たちは、親子同士でハグをしているのですが、みんな四つ足だったり手足がない動物なんです。
だからBOBOが求めるような腕で抱きしめるということができないんですね。
例えばキリンは、長い首を沿わせて鼻をくっつけたり、カバは子カバがお母さんの上に乗っかっていたりとそれぞれの動物が、それぞれの方法でハグをしているんです。
それぞれの動物のハグをマネしながら、ページをめくっていくのもおもしろいですよ。
はじめての英語の絵本におすすめ
初めての英語の絵本を探している方は、文章がないので読みやすくオススメです。
表情豊かな動物に合わせて声色を変えたいろいろな「HUG」で読み聞かせをすると楽しいですよ。自分の表情も悲しそうにしたり、嬉しそうにしたりすると子どもにも伝わりやすかったです。
また、絵を見ながらお話の内容を推測するような質問をしたり語りかけをしながら読むのもいいと思います。
易しい英語の絵本を探している方だけでなく、動物に興味があるお子さん向けの絵本を探している方にオススメですよ。
最後はみんなで肩を組んだり巻き付いたり、それぞれの方法でハグをしている様子は、大好きを伝える方法は違っても、気持ちは同じなんだなーと感じる、とても心温まる絵本です。
字が少ないからこそ、楽しめる絵本ですよ。
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