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「パスタぎらい」感想 

読書記録

本の紹介

人気漫画・人気映画『テルマエ・ロマエ』の作者として有名な
ヤマザキマリさんの食に関するエッセイです

イタリア人と結婚し、イタリアに30年以上住んでいるヤマザキさん
にも関わらず、
パスタはもう一生分食べた
パスタ全般にたいして食欲をそそられることはない
とはっきりと述べています
それがそのままタイトルになっているんですね

ただ、和風のパスタ料理であれば
まだ食べられるとのことで
人は生まれ育った馴染みの味には
飽きは来ないものなのかな
と感じました

読んだきっかけ

以前読んだ『ヨルダンの本屋に住んでみた』のなかで
著者のフウさんが、本屋の仲間にオムライスを作ってあげるシーンがあります

全員オムライスを見たことがない!?中東で試される「Yahoo!知恵袋」の底力|書籍化「ヨルダンの本屋に住んでみた」のフウ
あらすじ 魅惑の本屋がヨルダンにあったので「ここで働かせてください!」とアタックし、本屋に住み込んで暮らしていた話。 ●...

ケチャップをつけて、スプーンでどうぞ
と振る舞ったところ
卵にケチャップはちょっと、、、や
ライスはスプーンではなくフォークで、など
日本ではおなじみのスタイルは
海外ではイマイチな反応だった様子が描かれているのです

日本でケチャップは洋食に使うイメージですが
世界ではどうなのだろうと調べてみたのです
すると、イタリアではケチャップはかなり毛嫌いされている
ということを知ったのです

この『パスタぎらい』を読もうと思ったきっかけは
そんなイタリア人にヤマザキさんは
ケチャップで作るナポリタンを食べさせたというのです
これは面白そう!ということで
読んでみました

ケチャップ、、反応はいかに

留学時代、
アパートをシェアしていたイタリア人たちに
ナポリタンを作ったヤマザキさん

パスタにケチャップは反対のイタリア人を
なんとか説き伏せて、ナポリタンを食べてもらう
結果として、イタリアンではないけど
悪くはないとみんなが完食してくれた
とのことです

またヤマザキさんも海外でオムライスを
作ったことがあり、
イタリア人にオムライスは受けたと書かれています

言うほどイタリアでケチャップは
嫌われていないのかも知れない

気になっていた、世界の病人食

イタリアでの生活だけでなく
14歳で欧州一人旅やチベット、中東など
各国の滞在経験があるヤマザキさん

そんな海外生活が長いヤマザキさんならではの視点で
日本のお菓子やパンのありがたさやおいしさが
たくさん綴られている『パスタぎらい』

そのなかで、おもしろいと思ったのが
世界の病人食に関するところです
実は、以前から日本で言うおかゆのような
体が弱ったときに食べる定番のものは
海外にもあるのだろうか?
海外の人たちは、体が弱っているとき
何を食べているのか気になったのです
でも、世界の病人食といった本は
なかなか見つからなかったのです

今回思いがけず、『パスタぎらい』のなかで
その一端を知ることができました!

気になる方はぜひ読んでみてください
フランス、イタリア、キューバにシリアなど
各国の体調を崩したときに食す病人食が
紹介されています

どの国も栄養価が高い食材かつ煮込んで消化によさそうな
メニューといった印象です

そういえば大学時代
天津出身の中国語の先生が
風邪を引いた子供に果物などを入れたスープを
作るという話をしていたことを思い出しました

グーグルで調べると上海では
風邪を引いた子供にフルーツスープを
飲ませると出てきました
ただ、中国語の先生は
バナナのような南国の体を冷やす果物は
入れないと言っていたので
地域によって食材は違うようですね

旅行先での体調不良は
とても不安ですが、せっかくなら
現地の病人食も味わってみたい
と思いつつも
実際体調崩したらそんな余裕は無さそうだけど、、、

『パスタぎらい』を読んだ人におすすめの本

『パスタぎらい』を読んで
気になることを深堀りする本を探してみました

『ヨルダンの本屋に住んでみた』
 前出の通り、海外でオムライスを作ったエピソードは
 作ってみるとなるほどそんなことも気にしないと
 いけないのか!と気づくことがあります
 チキンライスのチキンはベジタリアンの人には使えない
 ヨルダンの卵は半熟OK?など
 住んでみたからこそわかった異文化の楽しさや難しさが
 おもしろおかしく書かれている本です

『ペルシア王は「天ぷら」がお好き?』
 『パスタぎらい』を読むきっかけとなったケチャップ
 由来は中国語だと知っている方は意外に多くないのではないでしょうか
 ケチャップは、もともと「保存した魚のソース」を指すものでした。
 それが現在のような甘くトロッとしたソースになった
 歴史的背景をわかりやすく解説しています

『世界のへんな肉』
 『パスタぎらい』の中でヤマザキさんは
 フィレンツェの伝統料理のランプレドット(牛の第4胃を使った料理)や
 馬肉のおいしさを紹介しています
 また、イタリア人夫の実家で仔羊の肉を親戚一同で平らげたエピソードでは
 人間の容赦ない肉食性を痛感すると書かれています。
 そこで世界ではどんな肉が食べられているのか気になった方
 ぜひ『世界のへんな肉』を読んでみてください
 アルマジロやビーバー、ラクダなど
 日本では口にできない肉を食べたエピソードが
 たくさん紹介されてます

ぜひ参考にしてみてください

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