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「世界の「常識」図鑑」 感想

読書記録

「自分の常識は、他人の非常識」なんて言葉がありますが、
それが世界ともなれば、思わず「嘘でしょ?」と言いたくなるような「常識」もあることでしょう。

日本ではなんてことないジェスチャーや当たり前の常識も、海外では誤解されてしまうかもしれない、、
そんな世界の「常識」をわかりやすくまとめている『世界の「常識」図鑑』です。

読もうと思ったきっかけ

SNSの投稿や動画でよく見かける、
“これ〇〇(海外やある国名)でやらないで”とか
“海外で知らずに◯◯して大失敗”みたいな
投稿が好きでよくみる私。

だめな理由を知ると、知らなかった考え方や
物事の捉え方が見えてきて
少しだけ世界が広がるような気がしておもしろいですよね。

こんな本を読んでみたかった!の一冊でした。

本の紹介

日本ではなんともないジェスチャーが、海外では失礼だったり思わぬ誤解を招いたりしてしまうジェスチャー142個をピックアップした本です。

どのジェスチャーも表紙に描かれているシンプルなイラストがついてるので、わかりやすいですよ。

ジェスチャーだけでなく、ライフスタイルやマナー、ビジネスシーンでのマナーなども載っています。
・予定している旅行先の予備知識として
・外国の人々と交流する場面がある方
・異文化コミュニケーションの入門本を探している方
におすすめですよ。

ページ数は、最後の参考文献の5ページを含めて182ページとなっています。
ページの半分はイラストとなっているので、比較的早く読み切れる本です。

23個のコラムもとても勉強になります。一つ例を挙げると、
日本ではシンプルなデザインでも、上質な素材のブランドが人気である一方、欧米はデザイン重視する傾向にある。それは日本は着物の文化に由来し、同じシルエットでありながらも染や織りで差別化していたからとのこと。それに対し、欧米では階級がファッションに強く反映されたため、ひと目で違いがわかるシルエットなどが重視された結果、このような違いが生まれているとのことでした。

こんな感じでなるほど~なコラムが充実しています。


知ってビックリ海外の「常識」3選

1つ目:オランダのコーヒーショップは大麻の店

じゃあ、コーヒー飲める店はなんていうの?
それはコーヒーハウス(Koffiehuis)。
紛らわしくないですか?オランダさん。
個人仕様のための少量の大麻を購入・使用ができるお店とのことです。

知らずにオランダに行って、休憩しようとして、”Coffeeshop”の看板が見えたら入ってしまいそう。

おしゃれすぎません?

2つ目:イスラム教徒は豚のイラストも嫌がる

豚肉はもちろん、エキスやゼラチンなど豚由来の物が使われている食品を避けることは知ってましたが、イラストもだめなんですね。
出張や留学等で、お世話になる方にお土産を持っていく場合は要注意ですね。

エースコック公式サイト
コック姿の豚のロゴでおなじみのエースコックさんも海外向け商品ではロゴを変えています

3つ目:フォークを持つのは右手か左手か

本ではヨーロッパ式は、
右手にナイフ・左手にフォークで、左手にフォークを持ったまま差した食べ物を口に運ぶ。
アメリカ式だと、フォークを右手に持ち替えて口に運ぶとのこと。

調べてみると、こんな記事を発見しました

JICA海外協力隊の世界日記
BOA TARDE! (ボア・タルジ:こんにちは!)久しぶりの「ブラジルで見た!」シリーズ、今回はブラジルのナイフとフォ...

なるほど、ブラジルでは右手にフォークを持ってる人が多いのですね。
私は右利きなので箸を右手で持つせいか、どうしてもフォークとナイフを使った時に、左手で持ったフォークを口に運ぶのが不便だと思ってました。
なので、ナイフで切ったあと、右手にフォークを持ち替えて食べてました。知らないうちにアメリカ式で食べてたんですね。

ブラジルの方々は、ヨーロッパに行ったときは右手にナイフというヨーロッパ式で食事をするのかな?
アメリカの方々は、ヨーロッパに行ったときはナイフとフォークを持ち替えずに左手フォークで食事をするのかな?
左手でフォークのヨーロッパ式が当たり前のヨーロッパの方々は、アメリカ式の食べ方をどう思うのかな?
疑問は尽きませんが、もしそれぞれの人が、好きなように持って食べるのであれば、もう常識やマナーって難しいですね。

感想

一つとして同じ国はないし、同じ人間もいない世界で改めて常識ってなんなんだろうと思いました。

ジェスチャーひとつとってもある国では失礼なのに、ある地域では敬意などのポジティブな意味になるなんて本当に不思議。

異文化理解につなげたい
自分の中の常識とは違うものを見てみたい
知らずに失敗!というような恥をかかないため
という思いからこの本を読み始めましたが、
相手を知ることは、リスペクトに繋がること。
もし海外の方が、「日本では〇〇なんですよね?」と日本では当たり前のことやマナーを知っていてくれたら、うれしいものですからね。

ぜひみなさんもこの本を読んで知らない常識に出会ってみてください。

参考文献

本の最後に参考文献が載っているのですが、
読んでみたい本があったのでメモ用に載せます。

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