日本語の本でも人気の「はらぺこあおむし」。
一匹のあおむしが、卵から孵りたくさんの食べ物を食べて最後は美しい蝶になるお話です。
オススメの理由と我が家で読み聞かせをしたときに使った英語フレーズを紹介します。
カラフルな色使いの絵に引き付けられる
子供が好きな果物や食べ物がたくさんでてくる
食べ物のイラストにあいた穴に指を入れてあおむしの食べたあとを辿れる
有名な絵本だから、YouTubeやCDなどの読み聞かせ音源が手に入りやすい
さすがエリック・カールさん!ただカラフルなだけじゃない
「絵本の魔術師」や「色彩の魔術師」と呼ばれるだけあって、カラフルだけど単調な色使いではないんです。
土や木、太陽など、どの絵も一色で均一な色と濃さで描かれているのではなく、まるで子供が思いっきりぬりえをしたときのように、描いたときの筆の跡がしっかりと残っていて、それがとてもあたたかみのある絵になっているんです。


また、余計な背景などはなく、ほとんどのページは、ドーンと太陽!食べ物!大きく太ったあおむし!さなぎ(本文ではcocoon:繭)!蝶!といったようにわかりやすく、大きく描かれているのでパッと目を引きやすいです。
はらぺこ(very hungry)なだけあって食べ物がたくさん
あおむしがたくさん食べて大きくなるのですが、最初はりんご一個、洋梨を2個だったのが、土曜日はケーキやペロペロキャンディ、カップケーキなどとにかくたくさん食べるんです。
その食べ物がどれも子供が好きそうなものばかりで、自然と興味をもってくれます。
食べ物の絵には穴が
あおむしが食べた食べ物のイラストには、真ん中に穴が空いてるんです。
そしてページをめくると、あおむしが穴から出てきていて、次のページの食べ物に向かおうとしているんです。ひと目で、あおむしがここを食べ進んできたんだなとわかります。

その穴に、指を入れながらむしゃむしゃむしゃ(せっかくなので英語で「munch munch」と効果音をつけて読みました)と遊びながら読めます。まるであおむしが食べたあとをたどるようで、飽きずに読み進められます。
英語に自信がなくても大丈夫
世界でもっとも売れている絵本のひとつである「はらぺこあおむし」。
作者であるエリック・カールさん自身が朗読したCD付きの本や、YouTube、Spotifyなどにもたくさん朗読した音源があります。英語を読みきかせることに自信のない人でも、音源を活用すれば、読み聞かせができますので安心ですよ。
↓こちらの動画は絵本のページ全体がしっかりと映っていて、左上に朗読しているブライアン先生の顔がずっと出ています。読むスピードがゆっくりで聞き取りやすいです。
↓本やチャンネルの紹介などの前置きはなく、すぐに朗読を始めてくれる動画です。読み聞かせとしては少し抑揚が足りないような気もしますが、効果音がついていて内容を想像しやすいです。
↓絵本の世界観と似た朗読アニメもあります
文の難易度
「In the light of the moon a little egg on a leaf.」
引用:Eric Carle(1969)『THE VERY HUNGRY CATERPILLAR』PHILOMEL BOOKS p8
「On Monday he ate through one apple. But he was still hungry.」
引用:Eric Carle(1969)『THE VERY HUNGRY CATERPILLAR』PHILOMEL BOOKS p13
「The next day was Sunday again. The caterpillar ate through one nice green leaf, and after that he felt much better.」
引用:Eric Carle(1969)『THE VERY HUNGRY CATERPILLAR』PHILOMEL BOOKS p25
1文が短くわかりやすい単語が使われているので、比較的読みやすい本です。
hungryやbig、smallなどの形容詞や果物の名前がある程度わかっている子だと、理解しやすい本だと思います。
日本語でも3才くらいの子向けとなっていますので、 英語だと4才前後くらいの子のおうち英語の本としてちょうどいいかと思います。
絵から内容が想定できる子であれば良いですが、全く英語に触れてこなかった子だと難しく感じるかもしれません。
最初に読んだときの反応はイマイチ。。。
息子に初めて読んであげたのは、2歳のときでした。虫や動物にはほぼ興味のない息子だからか、反応はイマイチでした。
私自身、虫が苦手ということもあり、虫に関して話したり説明したりすることもなかったので、息子はあおむしも知らなかったかもしれません。蝶や蟻くらいなら見たことはあるかなぁ、というくらいです。
でも3歳になり、幼稚園でお友達と捕まえた虫を虫かごにいれて教室でみんなで育ててみたり、月刊絵本を通して花や虫、動物や季節の行事など、実際に体験して知ることがとても増えました。
それなので、もう一度この「THE VERY HUNGRY CATERPILLAR」を読んでみようと思ったのです。
2歳のときより、内容を理解できていそうだなと、息子の反応をみて感じられました。
あおむしが卵から孵って大きくなり、さなぎ(本ではcocoon:繭と表現しています)になり、蝶になるという過程がわかっている
あおむしがたくさん食べて大きく成長したことがわかっている
あおむしが食べすぎてお腹が痛くなったことがわかっている
おうち英語の本としてよく紹介される本ではありますが、年少くらいの子供にオススメだと感じます。
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