PR

「猫の都イスタンブールに住んでみた」感想

読書記録

イスタンブールがなぜ猫の都?とお思いの方、
いると思います。
でも一度でもイスタンブールに限らず他の都市でも”トルコに行ったことがある方”ならわかるはず、猫の都なんですよ。
もっと言うと猫だけでなく犬もいます。

ただイスタンブールは、
とにかくネコがたーーーーくさんいるんです。
どこにでもいるんです、本当に。

そして日本で見かける野良猫とは全然違います。
人を恐れませんし、自分たちもそこに暮らす存在として自然な姿で当たり前のようにいるんです。

どういうこと?と思う方は
ぜひトルコにいくか、この本を読むか、この本の著者であるアジアねこ散歩さんのSNS等をご覧になってください。

たくさん見たい方は、Youtubeがおすすめですよ。
一時間、二時間の猫ちゃん動画があって癒やされます。

本の紹介

トルコに移住して3年となる、著者アジアねこ散歩さんのフォトエッセイです。

イスタンブールの素敵な町並みを背景に自然体のかわいらしいネコの写真がたくさん詰まった本です。
カフェや店先、駅やスーパー、人の膝の上と本当にどこにでもいるのが、この本から伝わってきます。
犬やうさぎもいますよ。

また、住んでいるからこそ伝えられる
おすすめスポットやグルメ情報も載ってますよ。

本を手に取ったきっかけ

この本の背表紙を見たとき、「イスタンブール」の文字とトルコ石を思わせる水色が目に入りました。
トルコに行ったのは一度だけですが、
いつでもトルコに飢えている私は、その本を手に取らずにはいられない衝動に駆られました。

タイトルの”住んでみた”も惹かれる言葉でした。
私もいつかトルコに住んでみたいなと思い、
トルコの不動産やら移住に関する条件等を
調べたのは一度や二度ではありません。

イスタンブールでの暮らしって
どんな感じなんだろう
と思いこの本を読んでみようと思ったのです。

感想

本の内容はイスタンブールの猫事情が多いかと思います。
飲み終わったペットボトルを入れると
猫や犬のエサがでてくる機械があるなんて知らなかった!
もし知ってたら、
私も旅行中試してみたかったなぁ
と思ったのですが
本の中では、
普段から親切な人達から
おいしいエサや肉のおこぼれをもらっている
舌の肥えたネコたちはこの時間の経ったエサをあまり食べないそうな。。。。
残念。。。

また移住にあたっての言葉の壁や、
住居トラブルも書かれていました。
やはり、旅行で滞在するのと
移住してそこに住むのではわけが違いますよね。

イスタンブールの観光における
おすすめスポットやグルメを紹介している本は
たくさんありますが、猫の写真や動物についてこれだけ書かれている本はなかなか見たことがないです。
もちろんイスタンブールといえば、
美しいモスクに活気あふれるバザール
青空でも夕日でも美しく輝くボスポラス海峡
魅力は数え切れないほどありますが、
その魅力のひとつに猫たちがいることがこの本から伝わってきます。

猫だけでなく猫を撫でるおじさん
お店のおじさん
ベンチに座るおじさんの笑顔も素敵ですよ。

この本を読んで考えたこと

この本を読んで
「猫が可愛い」
「人の膝にのっていて人懐っこい猫でいいなぁ」
という感想だけじゃなくて
猫や動物と共存できる社会ってなんだろうと考えるきっかけになる本でもあると感じました。

当たり前のように動物がいる暮らしって
メルヘンで素敵だけど、すごく難しいと思う。
商品の上に猫が寝ているとか
置いておいたベビーカーに猫がいるとか
猫好きにはたまらない光景だけど
猫や動物が嫌いだったり苦手な人からしたらたまったもんじゃないでしょう。

もちろんトルコにも動物が苦手な人もいるでしょう。
アレルギーの人など。
そのことに関しては、本ではうまく避けて暮らしていると書かれていました。
それがすごく大切なことなのかなと思います。
猫が好きな人は積極的に関わっていく
そうじゃない人は、”関心は持たないけど、存在は認める”
そんな程よい距離感なのかなと感じました。

動物も同じ街で生きていく存在であることを認めるという社会は、
素敵だけど、難しいことだと思います。

ただ単に
猫の家を置いて餌と水を与えればオールOK
ではなくて
治療が必要な路上の犬猫にも治療を施して
ときには避妊手術をして数をコントロールし
排泄物を掃除する人がいて
というように
みんなで関わっていくということをしているわけですから。
誰かがやるでしょ、と思って誰もやらなかったら
成り立たなくなってしまうことですからね。

そこには街に住むみんなの
動物に優しい街でありたいという
思いがあって、それを実現しているからこそ
あののびのびとした猫や犬の姿があるんですね。

もしトルコにいく予定がある方は
そんなことを少し頭に入れながら、
猫や犬を撫でてみるのも
いいのではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました